【2023年版】屋外測位 VS 屋内測位、位置情報計測における2大課題のトレンドは?
今回は、位置情報の計測の2大課題。屋外測位と屋内測位の現在についてお話したいと思います。
目次
衛星測位一強の屋外測位
1970年代に最初の測位衛星が打ち上げられてから現在に至るまで、屋外測位における衛生測位(GNSS)の位置づけは、
そのグローバル性、汎用性、低価格化により、一強と言ってよいでしょう。
屋外測位の方向性は「RTK方式」や「みちびきのSLAS・CLAS」のように、衛星測位に付加的な測位方法を組み合わせて高精度化する方向に進化しています。
衛星測位についてはGPSとみちびきとGNSSでも説明していますので、そちらもご参照ください。
乱戦状態の屋内測位
屋外測位が衛星測位一強なのに対して、屋内測位システム(Indoor Positioning System:IPS)は未だ乱戦が続いています。
屋内測位システムはその目的・要求精度・計測エリアの状態・かけられるコストによって適した測位方法が異なっており、未だ決定版が表れていないのが現状です。
よく問題になるのは、要求精度とかけられるコストが合わないケースです。
現在の代表的な屋内測位方式とその特徴について簡単にまとめました。
※ゲートがある箇所を通過した時刻を記録する方式。入退出管理などに向いている
最近では 費用対効果の観点で「Linkitエリア探索」のように、ビーコン測位が選ばれるケースが増えているようです。
屋内測位の分野は乱戦模様だけに、新しい測位方法や既存の測位方法の進化も早いため、常に確認が必要です。
「Linkit エリア探索」では、BLE搭載の携帯型ビーコンと、オフィス、店舗、工場、倉庫など屋内の複数拠点に設置された専用ゲートウェイ(受信機)により、各社員のリアルタイムの位置情報や移動履歴をクラウド上で記録・管理することができます。
ついに実用化したハイブリッド測位
人間の活動にあわせて、「屋外も屋内も両方測位したい!」という要望も出てきました。
衛星測位では屋内に対応できませんので、屋内測位との組み合わせが必要になります。
ハイブリッド測位にもいろいろな方式が考えられますが、費用対効果を考えると、
衛星測位とビーコン測位のハイブリッドに注目が集まっています。
屋外は衛星測位、屋内はビーコンによるエリア探知で測位する方式です。
この方式のサービスには「Linkit GPS Tracking」があります。
「Linkit GPS Tracking」では、ビーコン機能をもつGPSトラッカーを使用することで、屋内・屋外をシームレスに追跡することができます。
まとめ
この記事では、屋外測位、屋内測位の代表的なしくみについて非常にざっくりと説明しました。
衛星測位1強の屋外測位に比べ、屋内測位システムは様々な方式があります。
用途に合わせて上手に選びたいですね。
関連サービス
屋内ヒトモノ見える化IoT「Linkit エリア探索」
ビーコンを活用し、従業員やモノの所在をPC・スマートフォンからすぐに確認。探す時間がゼロになります。フリーアドレスのオフィスや、広大な工場、倉庫、建設現場などに有効です。
位置情報資産管理「Linkit GPS Tracking」
大事な資産がどこにあるのかすぐに確認できます。ジオフェンス機能で指定範囲の出入りを通知できます。車両管理、物流、運送、建設、紛失防止などに役立ちます。
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