社内でコロナ感染者がでたときにすべき対応は?
2021年、暖かくなってきたが新型コロナウィルスはいつ終息するのか。
世界中から感染者が1人もいなくなる”終息”は難しく、ワクチンや治療薬で感染者数を抑えたり、死亡する人を減らしていく”収束”を目指している状況です。
しかしながら今年中の「収束」も目途が立たないため、企業としては、いつ社員が感染してもおかしくないという状況にあると言えます。
オフィスでのクラスター発生や、取引先への感染拡大、工場での製造ラインが消毒作業含め2週間停止など不安が尽きません。
ではもし社内で従業員が新型コロナウィルスに感染したら、どのように対応すべきなのでしょうか。
目次
従業員が新型コロナウィルスに感染したら、何をする必要があるのか
1.従業員から「熱がある」「咳が出る」と連絡を受けたら
まず感染者の疑いのある従業員には医療機関での受診を促します。
感染拡大のリスクがないと医療機関が判断するまでは、出社を控えるように指示を行います。
2.社内の感染拡大を防ぐため濃厚接触者の確認
感染者と接触した可能性がある従業員を特定しなければなりません。
多くの従業員の動きを調べるのは簡単なことではありません。
まずは感染の疑いのある従業員が何日の何時に出勤したのか、社内でどのような行動をとったのか、何時に退勤したのかを確認します。
その後、同時刻に近くで業務していた従業員特定しなければならないのです。
感染者へのヒアリング、感染者自身が記憶を頼りに履歴確認を行うのは容易ではなく手間と時間をかけることになりますが、この確認が不十分だと、クラスター発生の可能性が高くなります。
3.社内の消毒
職場クラスターを防ぐためには消毒作業は不可欠です。
感染者の移動経路で確認できたところは特に徹底する必要があります。
4.社内外への連絡
実際に感染者が出てしまったら、社内外への連絡が重要となります。
- 感染者が出た事実
- 事業継続の判断
- 感染予防措置を徹底するための再周知
- 感染者に対する偏見・差別をさせない配慮
- 自宅待機中の働き方、給与の扱い
5.対外的発表
社外への連絡や発表を行うか、必要性を判断します。
感染拡大対策のためのシステムを導入する企業も増えている
感染予防対策をしていたとしても確実に感染を防ぐことはできません。
そのため感染発覚後に一番大変な作業となる濃厚接触者確認に迅速に対応するためシステムを導入する企業も増えてきています。
ビーコン
小さなタグを従業員が持ち歩くだけで移動や滞在時間を自動的に記録でき、個人の特定が可能なビーコンは従業員負担が少なく広い会社や工場にも対応できるため導入する企業が増えています。
カメラ
人の位置や向き、マスクをしているかまで細かく把握できるのがカメラの強みです。
但し、カメラの範囲が狭い、個人の特定が難しいといった課題もあるため、狭い範囲での把握に向いています。
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