北陸通信ネットワーク様
Linkit Maps
能登半島沖地震のインフラ復旧作業におけるLinkit Mapsの活用方法

会社名 | 北陸通信ネットワーク株式会社 |
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導入サービス | Linkit Maps |
ご担当者様名 | 澤田章憲様 |
業種 | 電気通信事業 |
従業員数 | 189名(2024年6月27日現在) |
北陸通信ネットワーク株式会社は、北陸全域をカバーする光ファイバーネットワークを基盤に、運用・保守・監視業務を行っています。今回、作業状況のリアルタイム把握と情報整理の効率化を図るために、Linkit Mapsを導入いただきました。
- 復旧部門・現場間の情報伝達の難しさ
遠隔地や社外の協力会社のメンバーと同じ情報を共有することが難しく、迅速かつ正確な情報伝達が滞っていた。 - リアルタイム把握の困難
現場作業担当者の位置や作業状況をリアルタイムで把握できておらず、突発的な作業が発生した時の効率的な指示出しや、緊急時のサポートへの備えが不十分であった。 - 情報整理の課題
現場の状況を一目で把握できる手段がなく、情報の集約に時間がかかっていた。対応履歴や、現在の作業状態をまとめて見るシステムがなく全体像の把握と報告に手間がかかっていた。
- 素早い状況把握と効率的な作業指示
作業担当者のリアルタイムな位置情報を把握でき、適切かつタイムリーな指示が可能に。 - 情報の一元管理
Linkit Mapsにより、現場の被害状況や対応状況を地図上で一元管理でき、迅速な情報共有が実現。 - 視覚的な状況報告
Linkit Mapsを使って現場の作業ステータスを地図で一元管理し、復旧部門に対して視覚的に報告できるようになったことで、現場の状況を一目で把握できるようになった。
事業内容
北陸通信ネットワーク株式会社様は、法人向け通信サービスを提供する北陸電力グループの電気通信事業者として、北陸全域をカバーする光ファイバーネットワークを基盤に、運用・保守・監視体制のもと、セキュリティが確保された、信頼性の高い通信サービスの提供を行っています。
導入前の課題
通信インフラ設備の運用・保守業務においては、現場に急行し、迅速かつ適切な対応を求められることが多く、そのための正確な情報管理と効率的なコミュニケーションが重要な要素となっています。
外部の協力会社のメンバーとコミュニケーションをとる必要があり、従来は電話で作業指示を行うことが多く、情報共有がスムーズに進まないことが課題でした。
また、現場の作業担当者がどこで何をしているのかをリアルタイムで把握することが難しく、全体を把握するのが大変でした。これにより、現場での指示がタイムリーに行えず、効率的な作業が妨げられていました。
Linkit Mapsを選んだ理由
Linkit Mapsを選んだ理由は、シンプルで操作が簡単なこと、そして作業指示から現場の管理、報告まで一貫して利用できることです。
現場の情報を地図上にスポットとして登録できる機能は、まさに私たちのニーズにぴったり合致していました。カスタムアイコンを使って現場のステータスを管理できるため、被害状況や対応状況を一目で把握できる点も非常に魅力的でした。また、協力会社を含む作業担当者の位置情報をリアルタイムで共有できることにより、現場全体の動きを把握し、迅速に適切な指示を出せるようになり、業務上欠かせないツールとなりました。
また、試験導入中に能登半島地震が発生し、その際、地震発生時から情報伝達や情報のまとめ、報告などで有効に活用でき、大変助かりました。そのため、すぐに本導入となりました。
能登半島沖地震での活用事例
通常の保守業務での効率的な作業指示での効果はもちろんのこと、Linkit Mapsは、能登半島沖地震の際にその真価を発揮しました。
作業現場のスポット登録と指示出し



災害発生時、作業が必要な現場をLinkit Mapsにスポット登録し、チャット機能を活用して指示を出しました。この方法により、どの現場で何をすべきかが明確に伝えられ、現場担当者は迅速に対応することができました。
現場作業担当者の位置情報共有

Linkit Mapsで協力会社を含む現場作業担当者の位置情報を共有しました。これにより、どこで誰が作業をしているのかがリアルタイムで把握でき、作業の進捗状況を適切に管理することができました。
現場情報のステータス管理

現場の情報はスポットとして登録し、カスタムアイコンを使用して状況を管理しました。また、現場の作業者に作業現場の作業前と作業後の状態を写真で撮影してもらい、スポットに登録しました。これにより、現場の被害状況や対応状況が一目で分かるようになり、状況を正確に把握し、即時に適切な対策を講じることが可能となりました。
地図による一元管理と復旧部門への報告


Linkit Mapsを用いて、現場の被害状況や対応状況を地図上で一元管理しました。復旧部門への報告時には、テキストでの報告よりも視覚的に状況を伝えることができ、どこで何が起こっているのかが瞬時に理解され、意思決定がスムーズになりました。
最後に一言
Linkit Mapsを導入したことで、緊急時の対応が大幅に改善され、災害対応においても一歩先を行けるようになりました。今後は社外のユーザーであってもセキュリティを担保した形で連絡や情報共有ができるよう、Linkitの「外部ユーザー機能」を活用し、さらに活用の場を広げていきたいと考えています。